いつもお世話になっております。あけぼのの運用を担当するファンドマネージャーの川合です。
当ファンドは、IPO(新規株式公開)から5年以内の中小型グロース株を中心に投資しています。これに加え、市場の動向に応じて大型株を組み入れることで、ポートフォリオ全体のバランスを調整しています。また、市場が大きく下落した際のリスクを抑えるために、日経平均先物やグロース250先物を売ることでヘッジを行っています。
本日は、昨日に続き日本時間4/3に米国トランプ大統領の発表した対外関税に端を発した景気悪化懸念により、グローバルでリスクオフ相場となりました。日本株においては、外国株安に加え円高による影響も加わりました。先週末から1週間で日経平均が9%下落する極端なリスク回避センチメントから、過去数か月相対的に好調だったグロース株についても追証回避等に伴う投げ売りが出ていたものと思われ、グロース市場がより大きく下落しました。
こうした市場環境の中、当ファンドでは、高位のネットポジション及び高いグロース株比率から不利なポジショニングであり、基準価額は3%を超える下落となりました。
今後の市場について、引き続き一定のレンジ内で推移する目線は変えておらず、レンジ下限に近いものと考えております。本来、今回の貿易摩擦はドル高・円含む他国通貨安の圧力がかかるものと考えており、ドル円の下落に引きずられた足元の日本株の下落は一部行き過ぎている可能性があると考えております。一方で、来年度の業績やガイダンスへはマイナスとなる可能性があり、またこれまで利上げを進めてきた日銀の金融政策に対しても影響するものと考えており、主要指数に対しての楽観視はしにくい状況です。引き続き、相場環境に応じてポートフォリオの最適化を行ってまいります。
当ファンドの基準価額は、長期的な視点を持ちながらも、短期的な市場の動きから目を背けることはありません。 受益者の皆様が短期の相場変動に一喜一憂せず、安心して運用をお任せいただけるよう、引き続き慎重かつ大胆に運用してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。